上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
的確に私の身体を知りつくした彼が
欲しいところに欲しいだけの縄をかける
宙を舞ながら、恍惚としていると
回転を止められ、足にジリジリとした痛みが迫ってきた
ほてりすぎた私の感覚は、混乱を極めて、蝋燭の熱さだということになかなか気付かなかった。
確かめようと足のほうを必死に見るても、自分の身体が邪魔で見えない。
熱さと痛みに、何故かあちこちが敏感になり、はしたない声が漏れる。
地に戻され、縄を解かれ、私は縄にしがみつく。
充分に縄の匂いに酔いしれたのを見計らって、彼は私から縄を奪った。
厭味のように、ゆっくりゆっくりと一本ずつ奪っていく。
身体を這っていく縄の感覚に、余計にとろけていく私の脳は、
縄に奪われすぎている。